Robin's egg

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ロビンのたまご

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  • ロビンのたまご / 02 杜允

    「よお、シュウヤ」

    「うわ!モリ!?」

    「なにおまえ、老けたね~」

    「久しぶりに会ってそれかよ」

    「全然連絡寄越さねーし、ほんとつれない奴だよおまえは」

    「あんたもだろーが」

    「シュウちゃーんおふろにお湯入っ… わ!」

    「おまえロビン? でっかくなったなー」

    だれ? シュウちゃんと同じ爪の色だ。

    「モリだよ、前に話したろ? それよりロビ、先にフロ入ってきな」

    前にシュウちゃんが話してくれた、いっしょにバンドやってたって人だ。

    「何年ぶりだ? 5、いや6年か?」

    「そうだな、ロビンがまだ3才くらいだったから」

    「あのちび太がもう小坊か。そら老けるわな」

    「ちび太じゃないもん、ロビンだもん」

    「おー、じゃあロビ太だな。オレんことはモリでいいぞ」

    「じゃあ、モリー」

    「ねーねーモリー、バンドの時のシュウちゃんってどんなだった?」

    「シュウ太はカッコよかったぞ。オレの次にだけどな」

    モリーはそれからいろんな話をした。

    モリーが時々シュウちゃんのことを『シュウ太』ってよぶと

    シュウちゃんはちょっとうれしそうだった。

    モリーが帰った後、シュウちゃんが『へんな奴だろ?』ってゆうから、

    ぼくが『でもキライじゃないよ?』って答えたら

    『そっか』ってまたちょっとうれしそうに笑った。